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2024補助犬育成サポートプロジェクト
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- 〇自己紹介
皆様、こんにちは。横浜市で3種類の補助犬の育成・認定を行っている公益財団法人日本補助犬協会です。補助犬は正式には身体障害者補助犬と言い、身体障害者の自立と社会参加をサポートする犬のことで、盲導犬、介助犬、聴導犬の総称です。当協会では「街角で当たり前にユーザーと補助犬に出会う社会」を目指して、人と動物の豊かな共生社会の一助となれるようスタッフ一丸となり尽力しております。
設立以来、私たちがこれまで育成し、無償貸与してきた補助犬の数は、122頭(盲導犬:41頭、介助犬:25頭、聴導犬:56頭)になります。 -
- 〇補助犬について
補助犬には、目が不自由な人の歩行をサポートする盲導犬、手や足に障害のある方のサポートをする介助犬、耳が不自由な方に生活に必要な音を知らせる聴導犬の3種類があります。国内における補助犬の実働数は盲導犬836頭、介助犬58頭、聴導犬52頭です。(2023年10月1日現在)
国内では2002年に身体障害者補助犬法が施行され、交通機関や商業施設に補助犬を同伴することが認められました。同法が施行され20年以上経ちますが、認知度が非常に低いため補助犬の実働数が増えない、補助犬の同伴受入れ拒否が後を絶たないことが社会問題となっています。当協会ではこうした現状を改善するために毎年「もっと知って補助犬キャンペーン」を開催し、認知度の向上に努めています。 -
- 〇プロジェクトを立ち上げたきっかけ
補助犬は生後2ヶ月まで母犬や兄弟達と暮らし、その後、パピー・ファミリーと呼ばれるボランティアのもとで1歳になるまでの約10ヶ月間育てられます。1歳になると訓練センターに戻り、適性評価の結果候補犬となった犬は約1年間の訓練の後、ユーザーのもとで補助犬として実働をします。補助犬としての実働期間は概ね2歳から10歳までの8年間です。10歳となり引退した補助犬は引退犬ボランティアのもとで余生を送ります。わたしたちは一頭一頭の犬たちが産まれてから亡くなるまでの一生に責任を持ちます。補助犬1頭の一生には大変高額な経費が必要ですが、補助犬は無償貸与が原則である為、その育成費用の殆どは、寄付や募金によって賄っています。この為補助犬育成事業の経営基盤は非常に不安定で私たち育成団体の尽力だけでは成り立ちません。「一頭でも多くの補助犬を必要とする方にお届けしたい」という思いを具現化するため本プロジェクトを立ち上げました。 -
- 〇プロジェクトの内容
今回のクラウドファンディングで募集するのは、補助犬候補の仔犬3頭分の育成費用900万円です。多くの皆様のご理解とご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。
補助犬の候補犬1頭あたりの育成費用(300万円)の内訳
人件費 105万円
医療費 30万円
飼育費 75万円
車両交通費 30万円
間接経費 60万円
合計 300万円 -
- 〇プロジェクトの展望
補助犬育成事業において土日、祝日に行う街頭募金は収入の柱の一つになっていますが、街頭募金は多大な労力が必要となるため、少ない職員の一人一人に多大な負担がかかるスタイルを改善する必要があります。SNS等インターネットの発展に伴い、クラウドファンディングやオンラインを活用して無理なく資金調達することは時代に即した手法でもあり、より事業を効率化し経営基盤を安定化する為に今後もクラウドファンディングは積極的に行っていきたいと思います。
今回のプロジェクトを皆様の応援と共に成功させることができれば、常に危機的な経営状況を余儀なくされている補助犬育成事業を安定化させる為の一筋の光明を見い出すことができます。補助犬ユーザーが当たり前のように社会参加できる世の中へ一歩近づくことができると考えています。私達はこれまでも、障がい者や補助犬に対する理解を深めていく懸け橋として、常に働きかけてまいりました。 今後も、人と動物の豊かな共生社会を実現する為努力して参りますが、それには多くの皆様のご理解とご支援が必要不可欠です。「必要とする方に補助犬をお届け」するため、補助犬育成事業への応援をよろしくお願い申し上げます !