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国産はほとんどない “スパイスの王様” 「胡椒」
- 約1500年前 古代ローマ時代でも胡椒は、貴重な品目として高値で取引がなされ、その保有量が権力と財力の証とされていました。
胡椒は、その高い価値から法廷通貨や有益賦課(年貢)としても通用していました。
ドイツでは、役人の給料を胡椒で払ったとされていますし罰金や税の代わりとしても扱われました。
イギリスでは、地主たちが小作料を胡椒で支払うようにしたとされその名残りは今でも「名義だけの地代」をあらわす”ペッパーコーンレント(胡椒の実地代)”という言葉に残っています。
そんなスパイスの王様と言われるコショウ(胡椒)。
現在国内で流通しているほとんどは海外から輸入されたものです。
あまり事例がないという国産コショウの栽培が、沖縄で始まっていることはご存知でしょうか。 -
沖縄県は日本で胡椒を露地栽培できる数少ない土地の1つなんです!
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- 胡椒は熱帯の植物であり、主にインドやベトナムといった熱帯地方で生産されています。
その生育の難しさは特筆すべきもので、種から栽培することは非常に困難とされています。
しかし、主要生産地の国々では挿し木からの育て方が一般的であり、それでも定植して果実をつけるようになるまでには3年もの時間がかかるのです。
このように手間と時間がかかる胡椒の栽培ですが、日本で露地栽培が可能な場所は限られています。沖縄県はその数少ない場所の1つであり、熱帯の気候を活かして胡椒を育てることができる貴重な地域です。 -
「すべての食材が地産地消可能な食の豊かなまち」を目指した名護市コショウ栽培プロジェクト
- 青い海と緑の山々に囲まれた沖縄・名護市。
この土地には、太陽の光をいっぱいに浴びた野菜や果物、新鮮な海の幸、そして「アグー」など、豊かな食材が溢れています。
「名護市は、海に囲まれて水産物も豊かで塩も採れる。畜産業も盛んで、「あぐーの里」としても市で取り組んでいる。山から流れる栄養豊富な水ででサトウキビ、米、野菜、コーヒー、紅茶栽培も盛んだ。ここにスパイスまで名護産で栽培できたら、すべての食材を地元名護産でお客さまをおもてなしできる」 -
- そんな名護出身のシェフの一言に感銘を受けて、名護産の「スパイス」を生み出すための名護産コショウの栽培プロジェクトが始まりました。
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一筋縄ではいかないコショウ栽培
- コショウ栽培の夢、それは決して平坦な道のりではありませんでした。
2011年、はじめて植えた100本の苗のなかで育ったのはたったの30本。
国内に栽培指針もなく、手探りでコショウ栽培をはじめざるをえず、途方に暮れた日々…。
それでも諦めなかったんです。
海外の栽培方法を参考に、大学の先生に教えを乞い、失敗を繰り返しながら、自分の手で栽培指針を作り上げていきました。
そうしてがむしゃらに取り組んでいる内に、私の情熱に共感してくれる人が、ひとり、またひとりと現れ始めました。
みんなで力を合わせ試行錯誤を重ねることで、コショウ栽培の「教科書」が少しずつ形になっていったのです。
最初は半分以上枯れてしまった苗も、今ではしっかりと育つようになりました。
そうした幾多の困難を乗り越え、ついに生まれたのが「名護産コショウ」。
沖縄の恵まれた大地、やんばるの豊かな自然が育んだ、芳醇な香りと刺激的な辛味を秘めた、世界に一つだけのコショウです。 -
コショウ栽培の教科書をみんなで作りあげたい
- 名護産コショウの栽培は、私一人の力で成し遂げたものではありません。
そして、コショウ栽培の試行錯誤はこれからも続いていきます。
私は、このコショウ栽培の輪をさらに広げ、共に夢を追いかける仲間を増やしていきたいと考えています。
そのための第一歩として、唯一無二の名護産コショウの生産拡大を実現し、「すべての食材が地産地消可能な食の豊かなまち」という壮大なビジョンを形にするため、クラウドファンディングにてみなさまのお力をお借りすることを決めました。
未来の食卓を彩る名護産コショウの栽培拡大へ、みなさまのあたたかいご支援を心よりお待ちしております! -
資金の使い道
- みなさまからいただいたご支援は、コショウハウスの設備投資として大切に使わせていただきます。
主な整備内容
①夏場の光と温度を調整するための遮光ネット
②成長したコショウは節々の根から水分を補給するのでスプリンクラー
③液肥散布用の動力噴霧器、タンク、ホース一式
みなさまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。 -
返礼品について
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やんばるスパイス
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- 原料の半分以上が沖縄県産素材でできたスパイスミックス「やんばるスパイス」。
沖縄北部、通称'やんばる'の地で、赤土と亜熱帯気候に育てられた独特の香りと、輸入ものにはないフレッシュさが特徴です。
開発には、カレー&スパイス伝道師として知られる渡辺玲氏に協力を打診しました。
沖縄でスパイスの原料ができることに驚いたという渡辺さんはこの申し入れを快諾。
渡辺さんの手で調合され、「やんばる産のウコンや島唐辛子には、インドの香辛料とは違う香りという魅力がある」というお墨付きも得て、「やんばるスパイス」の完成にこぎ着けました。 -
やんばるスパイスソルト
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- やんばる産の新鮮な素材を丁寧に粉末にすることにより、フレッシュな香りを残したスパイスに。
ブレンドされた屋我地島の塩は、昔ながらの製塩方法である、潮の満ち引きを利用した「入浜式」で丁寧に作られたもの。
絶妙なバランスでブレンドされたスパイスソルトは、お肉の味付け、ちゃんぷるーなどの炒め物、天ぷらのつけ塩などさまざまな使い方ができます。 -
やんばるピクルス
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- 元気な野菜たちをいつでも一番美味しく食べたいという、“食べる人の気持ち”と、いつでも一番美味しく食べてもらいたいという“作る人の気持ち”から生まれた「やんばるピクルス」。
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コショウ栽培ワークショップ
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- 国産コショウ栽培の展示園上を見学して、コショウ栽培に挑戦できるワークショップ。
ワークショップご参加の方にはコショウの苗木をプレゼント!
沖縄県にお住まいの方、沖縄県への旅行をご検討されている方におすすめのリターン品です。 -
農業生産法人クックソニアについて
- 沖縄県名護市に拠点を置く農業生産法人株式会社クックソニアは、「食」を通して地域を元気にするという理念のもと、2009年の設立以来、地域に根差した活動を展開しています。
農業生産を基盤に、生産・加工・販売までを一貫して行う6次産業化を推進し、やんばるの恵みを活かしたピクルスなどの加工品製造、そしてなごアグリパーク内でのカフェレストラン「Cookhal」の運営なども展開。
自社生産、地元の新鮮な野菜をふんだんに使用した料理で地元の方、そして観光客の方々をおもてなししています。
また、新規就農者支援にも積極的に取組み、「やんばる畑人プロジェクト」への参画や「沖縄畑人(はるさー)くらぶ」の立ち上げ支援などを通して、次世代の農業を担う人材育成にも貢献。さらに、地域企業㈱みらいおきなわさまと連携し、国産コショウ栽培の展示圃場を設置するなど、新たな特産品開発にも挑戦しています。